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世界標準の子育て


 


船津徹さんの『世界標準の子育て』




知育関係の多くの方が読まれている印象のこの本。

よくTwitterでも完読本として紹介されていました。

ただ、こちらの本の前置きにも『本書は、決して子どもをエリートにするための本ではありません。』と記述があります。

この先どんな環境になったとしてもたくましく、希望を持ちながら自分らしく生きて欲しいと願う親御様向けなので、堅苦しい印象のタイトルですが、子育てのサプリメントのようなイメージで読ませていただきました。






・世界標準の子育て3つの条件



自信…自信こそがすべての原動力となる

干渉を減らして成功体験を積ませる子育てを



考える力…考える力がなければ時代の変化に対応できない

ハードスキルよりもソフトスキルの育成へ目を向ける



コミュニケーション力…高いコミュニケーション力が良質な人間関係をつくる

親がコミュニケーションの手本を示す








アメリカ人の子育てで私の憧れがあります。

とても有名な『フルハウス

よくよく見ていると子どもを沢山褒めている。

この本の中にも、

『子どもの良い部分を具体的に褒めてあげる』

ことが挙げられていました。

優れたところを伸ばすためもありますが、子どもの良い部分を沢山見つけよう!とするのも素敵な心掛けだなと思いました。





私が特に気になっているのは中国教育とインド教育なのですが、インド教育の『理数系頭脳』は深く知らなかったのでとても読んでよかったです。

『覚える学習』から『考える力を伸ばす学習』にシフトすることで、思考力のベースをつくっていくことが重要になります






大きな挫折を経験した時、子どもの心を支えるのは「あなたが大切な存在である」「あなたには価値がある」「あなたはあなたのままでいい」という、親からもらってきたメッセージです。

失敗しても、欠点があっても、トラブルを起こしても、「決してあなたを見放さない」というスタンスが子どもをタフにします。



つい迷惑をかけないように「ダメダメ」といってしまいますが、絶対NGだとわかり、今後気を付けようと思います💦他にもダメダメワードあったので忘れないように記述。


子どもに使ってはいけないNGワード一覧
否定…「ダメ」「いけません」
セキタテ…「早く」「グズグズしない」 「急いで」「ちゃんとして」
命令…「○○しなさい」「言うことを聞きなさい」 「片付けなさい」
ケナシ…「ダメねぇ」「へただねぇ」「バカだねぇ」 「グズだねぇ」「暗いねぇ」
比較…「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なのに」 「○○ちゃんはできるのに」
突き放し…「もう知らない」「いい加減にして」 「もう嫌い」「勝手にしなさい」
クドクド・ネチネチ…「何度言ったらわかるの」 「前も言ったでしょう」




子ども達の教育でこれはしようと家族内で決定していることは「一年以上中国へ編入させること」なのですが、問題はその時期。

子どもの心が折れることになれば論外です。本当に見極めたいと思っていますがこの本の中にとても嬉しい情報がありました!



小学校に入ったら競争に参加させる



「根拠のある自信」は、継続と競争によって育てられる

「根拠のある自信」を手に入れる方法は競争に揉まれながら一つのことを継続していくことで得られる自信です。

特に小学生になったら競争の世界に参加させてください

競争を避けてしまうと子どもが「目標に向かってがんばる」という意欲が育ちません。

とありました。ただこれは、スポーツ、音楽コンテスト、発表会に出てダンスや演劇を披露することに限定するようです。

著者の方は学問での競争には反対のようです。

競争で得られることは「強み」と「たくましい心」。

子ども達と向き合いベストなタイミングで送り出したいです。



「自信」を育てる3つのステージ
ステージ1:0歳~6歳
「根拠のない自信育て」は100%親が与えるものであり、スキンシップが極めて重要
1歳以降はお手伝いで「人から感謝される喜び」を経験させる
2~3歳児の反抗期は「受け入れる」ことが大切

ステージ2:7歳~12歳 根拠のある自信は、「継続」と「競争」によって身に付いていく
勉強だけでは挫折に弱い子になるので、「勉強以外」の習い事に参加させる
習い事を継続させるには、子どもが「うまくできる」ようにサポートする
子どもの特性によって、必ずしも「花形狙い」ではなく「スキマ狙い」も有効

ステージ3:13歳~18歳 カンフォトゾーン(慣れ)から脱出させ、新しい刺激を与える
そのためには、結果よりも努力を認める親の姿勢が大切
特に夏休みはチャンス。特技に集中的に取り組ませて強みを確信にする
やり抜くことで自信は本物になるので、習い事は簡単にやめさせてはいけない






「考える力」を育てる3つのステージ
ステージ1:0歳~6歳
言語力は6歳までが勝負であり、特に幼児期は母親の語りかけが重要
絵本の読み聞かせは0歳から始め、3歳からは質問をしながら読み聞かせをする(本が嫌いにならないよう、読ませるジャンル、難易度に注意)
3~4歳から「五十音」を教える(あくまでも遊び感覚で)
子どもが自分で本が読めるようになっても、読み聞かせは継続させる

ステージ2:7歳~12歳
7歳から9歳までは多読(月4~5冊)を習慣づけ、10歳からはノンフェクションにもチャレンジ
小学4年生以降は、新聞記事を親子で読み、意見交換をする
算数はプリント学習で「3学年先」を目指す。
しかし、1回10~15分程度と時間を決めて、合理的な量を
明晰に説明する力を伸ばすために、「あいまい言葉には突っ込む」「言葉のゲーム」を行う

ステージ3:13歳~18歳 「自分にとって良い選択とは何か?」を考えながら生活するようにアドバイス
子どもの強みや長所を伝え、同時に子どもが「本当にやりたいこと」を見つけるための機会を用意する
ディベートを家庭にも取り入れ、論理的思考と人を受け入れる力を育てる






「コミュニケーション力」を育てる3つのステージ
ステージ1:0歳~6歳
赤ちゃんとたっぷりコミュニケーションをとる
2歳からは「ごっこ遊び」をし、言語力と思考力も育てる
子どもに共感し、笑顔で接し、たくさん笑わせることで感情表現豊かな子に育つ
子どもの話をさえぎらず、最後まで聞くことで、「話す力」「聞く力」が育つ(聞く力のある子どもは、コミュニケーションだけでなく、勉強も得意になる)
絵本の読み聞かせ中は、「共感して聞く力」を育てるチャンス

ステージ2:7歳~12歳
習い事は、個人活動ではなく、集団活動に参加させる
子どもを子ども扱いせず、一人の人格者として扱うこと
地域活動や大人のコミュニティに参加させる
コミュニケーション能力を高めるのに最適な習い事は演劇

ステージ3:13歳~18歳
観光ボランティアやゲストハウスのイベントなどを活用して、家族で国際交流を体験する
外国人留学生をホームステイさせる
海外留学を半年~1年間経験させることが理想
とはいえ、日本の大学内でも国際交流は十分可能












これほどに参考になる本があるのかと言って良い程隅から隅まで参考になりました。

最初から最後まで余すことなく読んで良かったと思える本です。特に、バイリンガルトリリンガル、海外大学など考えられているご家庭には良いと思います。

語学学習のベストな年齢も載っていたりとても勉強になりました。これから変化が激しい教育業界…子どもたちの為にも情報収集は欠かせないですね。

とてもおすすめです!



再见👋