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子育てハッピーアドバイス3



 
続いても子育てハッピーアドバイスです



子育てハッピーアドバイス3(平成18年9月発行)は、これまでの自己評価を育むためのお話より子どもの自立心を育てること、思春期についてが書かれています。


 

自己評価を育む、ということは、子どもの今のそのままを認めていくことです。
塾に行っても行かなくても、勉強できてもできなくても、子どもなりに、一生懸命生きている、それをまず認めて、あなたは、とっても素敵だ、大切な子だ、ということを伝えていくのです。
そういう土台があって初めて、子どもは、塾でも、勉強でも、さまざまなことに挑戦する意欲を培い、さらに自信をつけたり、挫折しても、またやり直そう、という勇気をもらうのです。



もくじ
 ▪️子どもが反抗するのは、ちゃんと育ててきた証拠で、喜ぶべきことです。
 ▪️子どもの揺れにつきあう
 ▪️甘えを完全に排除して、私たちは生きていくことができません
▪️10歳までの甘えは、人の人格を作るうえで、とても大切
▪️「将来、問題を起こさない子に育てるには、小さいころから厳しくしつけなければならない」という考えは、間違っています
         

▪️子どもが反抗するのは、ちゃんと育ててきた証拠で、喜ぶべきことです。


思春期に、まったく反抗しない子のほうが、医者としては心配です

小学校高学年以降、思春期に入ると、自立は、反抗や、親への批判、激しい場合は、攻撃、という形を取ってきます。
思春期に、反抗や批判をしてくる子は、自立がうまく進んでいる

まず、大切なことは、この時期に、反抗や批判をしてくる、ということは、
自立がうまく進んでいる、ということで、基本的には、
今までの子育てが間違っていなかった、ということです。
反抗しだしたことを、心配するのではなく、喜んでほしいのです。
自己主張や反抗を、単に、わがままと決めつけて否定しないでほしいのです。

しかしそれでも、今の時期に出たということは、まだよかったのです。
われわれ医者の立場からすると、思春期に、
まったく反抗しない子のほうが心配です。




▪️子どもの揺れにつきあう


まず子どもの足で歩かせる。
大人は同じ速さでついていく。
子どものペースを尊重する。

子どもが、依存したり、自立したり、そういう揺れを、認めたうえで、つきあう、ということです。
ここにあるのは、いわゆる指示、命令、干渉をしない、ということです。
まず子どもの足で歩かせる、そして大人は同じ速さでついていく。
子どもが立ち止まったら大人も立ち止まる。
そして歩きだすまで待つ、歩きだしたらまた同じ速さでついていく。
先回りしてこっちだ、こっちだ、と引っぱりまくったり、後ろからあっちあっちと押しまくったりしない。
子どものペースを尊重する、ということです。

子どもの揺れにつきあうことが大切
子どもが赤ちゃんのとき、はいはいから、一人で立つようになったときには、
最初の一歩を期待して、じっと待っていたと思います。
最初の一歩が出たときに、子どもも大人もともに喜んだ、
あの感覚を思い出してほしいのです。

かといって、「じゃあ、好きなところに行けば?」と突き放したりもしない。
ついていく、ということの中に、もう一つあるのは、「見放さない」という態度です。

もし子どもが不安になって、後ろを振り返ったら、そこには、ちゃんと親がいて、大丈夫だよ、とうなずいてくれる、そういう関係です。

ただし、どこへ行こうと、「わかったよ」とついていく、ということではありません。
本当に危ない所、崖っぷちに向かっていく子どもに、「いいよ」と言うのは、それこそ「見放す」ことです。

本当に危ないときには、「そっち行っちゃダメだよ!」「そっち行っちゃ危ないよ!」と、きちんと止めてやる、これも、「見放さない」ということです。
 



▪️甘えを完全に排除して、私たちは生きていくことができません


子ども時代の「甘え」を、もっと肯定しましょう

「愛情」を大切にするなら、
「甘え」も大切にすべきなのです。

世間では、愛情は大事、だが、甘えはダメだ、といいますが、これはまったく矛盾しているのです。

甘えを完全に排除して、私たちは生きていくことができません。

親子や、夫婦、友達など、本来、甘えていいところで甘えないために、
本来、甘えなくていいところで甘えずにおれない人が増えている、
これが現代の世相ではないかと思います。
これに大きく影響を与えているのが、
「甘えはよくない」という誤った常識です。

ですから、私たちは、
子ども時代の「甘え」を、もっと肯定すべきです。
甘えは、人への信頼と思いやりを育むます。
 



▪️10歳までの甘えは、人の人格を作るうえで、とても大切


10歳を超えてしまっても、決して手遅れ、ということはありません
基本的には、甘えというのは、人間が生きていくうえで、必要不可欠なものなので、いくつになっても必要です。しかし、特に、10歳までの甘えは、人格の土台を作るうえで、とても大切なのです。

子どもが、親離れしようとしているのに、親が、甘えにこだわって、子どもを手離さないと、逆に子どもの自立が阻害されてしまいます。
子どもが、自立に向かうときには、親は、いってらっしゃい、と見守る、不安になって、頼って(甘えて)きたら、そのときは、きちんと受け止める。
やはり、子どものペースにつきあう、ということが大切なのです。

10歳を過ぎ、たとえ甘えが不十分なまま、いったん親離れしていったとしても、人生には、いろんなことがあります。
その中で親の助けを必要とするときも必ずあるはずです。
そんなときには、今まで甘えられなかった分、よけいしっかいサポートしてやって欲しいと思います。
それによって必ず取り戻すことができるのです。




▪️「将来、問題を起こさない子に育てるには、小さいころから厳しくしつけなければならない」という考えは、間違っています


むしろ、親が一生懸命、子どもをしつけしようとしたことが、逆効果になっているケースが増えています
司法福祉を専門とする野田正人氏は、講演の中で次のように指摘しています。
子どもが小さいときにたたいてでもしつけなければならない、と考えてる親が、現在、5年ごとに10%ずつ増えている
10年前は45%か50%だった数字が、5年前は60%、最近は70%になっている
しつけがなされていないから問題が起きた、というよりも、むしろ、体罰を含めた、厳しいしつけが、結果として、親子のコミュニケーションを妨げ、心のパイプ詰まりを起こし、子どもに問題行動や、症状を起こさせる一つの要因になっている
今必要なのは、しつけをしっかりとか、家庭の教育力をつける、というような抽象的な話ではありません。
具体的に、子どもの発達に応じて、どのように子どもに関わっていくのか、という知識でありスキル(技術)です!
そのことを、親に安心感を与えながら、きちんと伝えていくことです
それを社会全体で考えていくこと、これこそが「子育て支援」だと、私は考えているのです。
 





私が備忘録は以上ですが、今回も安定の暖かい気持ちになれるようなメッセージがたくさん溢れていました。
ぜひぜひ手にとってみてください。
こうのように子育てハッピーアドバイスを読み進めていくと、私自身ももっと子育て支援に向けたサポートをしていきたいな、と思うようになってきました。
早速行動に起こし、ファミリーサポート支援などの登録講座に参加しました。
もっと余裕ある子育てや社会になれるように微力ながらこれから社会に関われたらと願います。
 


再見👋