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女性にやさしい日本になれたのか



アグネスチャンさんの著書「女性にやさしい日本になれたのか」を紹介します。








「アグネス論争」から27年が経ち、「働く女性の子育て」に再度フォーカスを当てたこの本は、2014年9月に出版されたのですが、2020年を生きる私でも最近出版されたのかと思うほど今もなお根強く残る「働く女性の子育て」に纏わる現代の問題をしっかりと捉えています。



日本で初めて芸能界で子連れ出勤をしたアグネスさんだからこそ見える視点、移り変わりを追っており、

安倍政権は国を挙げて「働く女性の子育て」を応援しようとしている、このチャンスに、少しでも日本の社会をよくしないといけない、一緒に声をあげよう、「アグネス論争をもう一度語ろう」…という強い意志と大きな大きなエールを全力で感じました。



また、母子家庭を苦しめる経済格差にも触れており、

「母子家庭に対するケアが乏しいことは、日本の少子化が止まらない要因の一つにもなっています」と仰っており、これはよくママ友とも話すのですが、もし経済的な不安がなければ、3人目、4人目も望んでいたというママさんも少なくありません。

母子家庭でなくともこのように思うのですから、ケアが乏しい母子家庭だと経済的負担は更に増すことでしょう。



この本の中にある文章でとても印象的な文があります。



私は、少子化が進んでいるということは、「日本の子どもたちが十分に守られていない証拠」だと考えています。

(中略)少子化は、「私たちは、この国では子供を産み育てたくありません。だから、もっと子どもが守られる国にしてください」という、女性達の無言のメッセージなのです。



この文の中には、これまで受けてきた理不尽さ、不平等だと感じてきた今までの境遇を引っ括めて拡声機でガツンとお母さんが言ってくれたような安心感と暖かさ、声を上げることの大切さがあるような気がします。



私はフェミニストですが、Twitterなどでもよく論争が繰り広げられているのは女性です。

女の敵は女」というとおり、女性たちが社会を変えようとと声を上げるとき、そこに立ちはだかるのは女性である、とアグネスさんも考えられているようです。

文中にこのようなものがあります。
アメリカで流行っている言葉に

「地獄には、他の女性を助けない女性が堕ちる特別な場所がある("There's a special place in hell for women who don't help other women.")」つまり、「仲間である女を裏切った女は、地獄に落ちる。それも、普通の地獄よりさらにひどい地獄が用意されている。」という意味です。

テイラー・スウィフトがインタビューで紹介して流行った言葉です。

女性たちが互いを応援することがいかに大切かを示しているのだとあり、とても納得しました。

本当の敵はそこではないはずなんですよね。

これは常々私も感じております。





世界中の子どもを見てきたアグネスさんだから伝えられる、強い意思と日本に改善が必要な問題点をはっきりと浮き彫りにしてくれる的確さ、女性として母として力強さを犇々と感じました。



著書を読むたびアグネスさんの魅力に魅了されます🥺✨



再见👋