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子育てハッピーアドバイス

 
 

子育てハッピーアドバイス/スクールカウンセラー、医者である明橋大二さん著書です。
 



 


   
        もくじ
▪️子どもに心配な症状が出るのは、しつけがなされていないからでも、わがままに育てたからでもない
▪️「赤ちゃんに抱きぐせをつけてはいけない」と、言う人がありますが、これは間違っています
▪️子どもを放置すると、子どもに、強い怒りが生まれます
▪️子どもの心は甘えと反抗を繰り返して大きくなる
▪️10歳までは徹底的に甘えさせる。そうすることで、子どもはいい子に育つ。
▪️「甘やかす」と「甘えさせる」は、どう違うのか
▪️叱っていい子と、いけない子がいる
▪️子どもを叱るときに、注意すること
▪️キレない子に育てるには、どういうことに気をつけたらよいのでしょうか
▪️子が宝なら、母親も宝
            ▪️

子どもに心配な症状が出るのは、しつけがなされていないからでも、わがままに育てたからでもない


今の子どもは昔に比べて悪くなる一方では決してないし、子育て状況も必ずしも悪くなる一方とは思いません。
よく言われるのは、
「ちゃんとしつけがされていない」
「わがままに育てたから」と、
今の子どもを否定的に見るような言葉です。
しかし、これは決して本当の問題ではありません。
それは一言でいうと、
「子どもの自己評価の、極端な低さ」です。
「自己評価」とは、「自己肯定感」「自尊感情」ともいいます。
「自己評価」とは、
自分は生きてる意味がある、存在価値がある、大切な存在だ、必要とされている、という感覚のことです。
これが生きていくうえで、いちばん大切です。
この安心感を持てなくなると、子どもは、心配な症状を出したり、気になる行動をとったりするようになります。
 
しつけも勉強も大事ですが、自分を肯定できる、生きてていいんだ、大切な人間なんだ、存在価値のある人間なんだ、という気持ちを、子どもの心に育てていくことが、いちばん大事なのです。
              ▪️

「赤ちゃんに抱きぐせをつけてはいけない」と、言う人がありますが、これは間違っています


抱っこされると子どもは「自分は大切にされてる」と感じます
それによって、自己評価が上がります。
 
だから、抱っこは、大いにやったほうがいいのです。
抱きすぎて具合が悪いということは、決してありません。
       
   
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子どもを放置すると、子どもに、強い怒りが生まれます


何かの事情で、抱っこができないとき、赤ちゃんの泣き声は、さらに激しくなります。
このときの子どもの気持ちは、怒りです。
 
子どもを放置すると、子ども側に、強い怒りが生まれます。
放置することが、いかに子どもに強い怒りを生むか、ということはあまり知られていません。
 
子どもの怒りは、暴力を受けた子どもに勝るとも劣らないことが知られています。
 
そうやってずっと蓄積された怒りが、後に、非行や暴力となって表れることもあります。
         
 
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子どもの心は甘えと反抗を繰り返して大きくなる


「甘え」とは「依存」のこと、
「反抗」とは「自立」のこと。
 
この二つを行ったり来たりしながら、子どもの心は大きくなっていきます。
 
まず、子どもの心は、赤ちゃんとして生まれたとき、親に完全に依存した状態で生まれてきます。
 
そこで子どもの心がもらうのは「安心感」です。
じゅうぶん甘えて、安心感をもらった子どもには、やがて、もう一つ、別の心が出てきます。
それは不自由です。
 
そうすると子どもは
自由になりたい、と思います。
これが「意欲」です。
 
そこで自立の世界へ向かいます。
 
自立した子どもは自由を満喫します。
 
ところがしばらくすると、もう一つの心が出てきます。
それは不安です。
 
あまり不安が強くなると、依存の世界へ戻ってきます。
そしてまた安心感をもらいます。
 
じゅうぶん安心感をもらうと、また子どもは「自分でやる」と言いだします。
 
自分でやっていると、また不安になって、こちらに帰ってきます。
 
そういうことを繰り返して、自立に向かっていくのです。
 
もし、子どもが不安になって、後ろを振り返ったら、
そこには、ちゃんと親がいて、大丈夫だよ、とうなずいてくれる。
そういう関係を築いていきましょう。
           
   
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10歳までは徹底的に甘えさせる。そうすることで、子どもはいい子に育つ。


子どもにとっても、大人にとっても、
およそ人間が生きていくうえで、甘えは絶対に必要なものです。
 
甘えは、一言でいうと、相手の愛情を求めることです。
 
甘えが満たされるとき、自分は愛されていると感じ、また、
自分は、愛される価値のある存在なんだ、と感じます。
 
相手に対する信頼と、
自分に対する信頼(自己評価)が育ちます。
  それが、安心感に繋がります。
 
相手を信じることのできる人は、思いやりを持ち、深い人間関係を築くことができます。
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「甘やかす」と「甘えさせる」は、どう違うのか


「甘やかす」‥してはならない。
過干渉、過保護ともいって、大人の都合で支配すること。
「甘えさせる」‥よいこと。必要なこと。
子どものペースを尊重すること。
 
○ 情緒的な要求(スキンシップや赤ちゃん返り)を受け入れる
✖︎ 物資的な要求(金やもの)をそのまま受け入れる
         

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叱っていい子と、いけない子がいる


叱っていいタイプ‥情緒安定タイプ、おおらかタイプ
叱るのに注意が必要なタイプ‥気が小さい子、意地っぱりタイプ
意地っぱりタイプは叱るのではなく、まず、事情を聞くことが大切です。
         

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子どもを叱るときに、注意すること


叱るときに、大切なポイントは3つあります。
 
①全人格を否定するような言い方をしない 「おまえは、なんてダメなやつなんだ」
「だいたい、性根が腐ってるんだ、おまえは」
おまえは、○○だ、という言葉は、相手の全人格について言う言葉ですから、使わない。
「○○するのは、よくない」という言い方をする。
 
②何を叱られているのか、わかる叱り方をする
とにかく、親は怒鳴り散らしているけれど、何を怒っているのかわからない、ということがあります。
○○するのはよくないでしょ、と何がいけないのかをちゃんと伝える。
 
③今後、叱られないためには、どうしたらいいか、を伝える。
「今度からは、欲しいものがあるときは、ちゃんと言葉で言ったらいいのよ」
「腹が立ったときは、いきなり手を出さずに、まず言ってくること。そうしたら、ちゃんと話を聞くから」
など、わかりやすく、対処のしかたをきちんと教える。
   
           
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キレない子に育てるには、どういうことに気をつけたらよいのでしょうか


 
答えははっきりしています。
「キレない親になること」です。
 
特に、子どもへの虐待をはじめとして、暴力、体罰を繰り返す子育ては、「キレる子ども」と強く関係しています。
 
自分に都合が悪いとき、注意されたとき、相手が間違っていると思うとき、親が、キレることを繰り返していると、子どもも、親の行動から、こういうときには、「キレたらいいんだ」と学習するからです。
     
   
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子が宝なら、母親も宝


  街を歩いていて、母親が子どもの手を引いて、
家へ帰っていく後ろ姿を見ると、
本当に、この親子の未来が、幸せなものであってほしいと願わずにおれません。
 
日本の子育ては、決して悪くなってはいません。
子が宝なら、母親もまた宝。
みんなで、この国の宝を、応援していこうではありませんか。
     
   
  以上が個人的に伝えたい、忙しい親御様に届くと嬉しい抜粋です。
余裕があるとないとでは大きく違うなと育児を通して痛感する毎日です。
全ての親御様が幸せな気持ちで毎日過ごせること願ってやみません。
 
終わり