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アドラー…聞いたことはあるけどよくわからなかった私。
この本では一から教えてくれています。
アドラー心理学の基本、「勇気づけ」
勇気づけとは「困難を克服する活力を与える事」です。
この勇気づけを軸に漫画でわかりやすく説明してくれています。
・勇気づけで知っておきたい4つのこと
1、ほめることは勇気づけではない
2、激励は勇気づけではない
3、ともによろこぶことが勇気づけ
子どものうれしい気持ちに「共感」し、ともによろこびます。
4、ともに悲しむことは、勇気づけにならない。
勇気づけはお互いに信頼して、はじめて成り立ちます。
同情では、子供を尊敬していることになりません。
子どもの悲しみを理解することと、ともに「悲しむ」こととは違うのです。
・新しい4つの子育て法
1、まず、子育ての目標をはっきり意識する
→ゆとりと余裕をもって子どもに接することができる!
2、100年間進化をし続けるアドラー心理学を根拠にした子育て法を学ぶ
→基本的な原理と応用法が身について、ぶれない子育てができる!
3、子どもを有効に援助できるようになる
→子どものよき相談相手、よき友人になれる!
4、これからの社会に合った子育てを意識する
→・自立した子に育てることができる!
・これからの社会がどんな人材を必要としているのか、的確につかみとりながら子育てできる!
例:子どもの「かまってかまって」がおさまらない!
→親の見えるところで、ひとりで遊んでもらうこともできる
・無視はNG
・叱るのもNG
・問題の指摘だけでなく、代替案を提示する
・子どもに投げかけたい言葉
子どもが、不適切な行動だと分かっていないとき
「それはいいやり方だと思う?」
・まず子どもに尋ねて考えさせる
・もし子どもが「いいやり方だと思う」と答えたら、「おかあさん(おとうさん)はいいやり方だとは思わないけれど」などと言って話し合う
子どもが自分の行動が不適切だということだけわかっているとき
・「ほかにもっとよい方法がないかしらね?」
・不適切な行動自体には注目しない
子どもの適切な行動を、あなたが見過ごしているとき
「○○ちゃんがこうしてくれて、おかあさん(おとうさん)助かっているなあ」
・「うちの子は問題行動ばかりしている!」と思うのは、不適切な行動ばかりに目を奪われてしまっているサイン
・親が子どもの適切な行動を「あたりまえ」ととらえてしまっている可能性大
子どもが不適切な行動で自分の要求を通そうとしてきたとき
「そんなやり方をしなくても、お話ししてくれれば相談に乗るよ」
・安易に子どもの要求を受け入れてしまうことは、子どもを甘やかすことになる
・適切な行動をとるようにうながす投げかけが大切
子供が泣きわめいて要求を通そうとするとき
「………(反応しない)………」
・たとえば「おもちゃがほしい」と泣きわめく子を叱るのはもっともNG
・この場合、1番ほしいもの(おもちゃ)を手に入れることはできなかったものの、叱られることによって2番目にほしいもの(親の関心)を手に入れることになる
・激しい不適切な行動には、話題を変えるなどして反応しないのが◉
親である私たち自身が忙しいときや、
公共の場でまわりの目が気になるとき、
「早く解決しよう」と、つい子どもの言うことを
聞いてあげたくなってしまいますね。
そこをぐっとこらえて、不適切な行動に注目せず、
適切な行動に目を向けましょう。
親自身にも根気が必要ですが、
これを続けると、
子どもの自立をうながすことができます。
・子どもから信頼される9つの聴き方
1、あいづちを打つ
2、子どもの言葉を繰り返す
3、子どもが黙ったら、「それで?」などと投げかける
4、質問する
5、子どもの話を最後まで聴く
6、子どもの気持ちを言葉に出してみる
7、あなたの気持ちを伝えてみる
8、子どもとの視線や距離について工夫する
9、声の調子や顔の表情に気をつける
・ごほうびと勇気づけの違いとは?
ごほうび⇄勇気づけ
行動の「結果」をみる⇄行動の結果でなく、「姿勢」「プロセス」を見る
成功したときだけ⇄成功したときだけでなく、失敗したときにも
人格を無視しがち⇄人格を尊敬する
上から下への関係⇄横の関係
親の欲求が満たされたとき⇄長所・能力を認める
その場かぎりの満足感意欲が出てこない⇄次のステップへの意欲を引き出す
条件つき⇄無条件
・どうして勇気づけが必要なの?
1、子どもが自立する
2、子どもが自分のことを好きになる
3、子どもが自分の力を信じられるようになる
4、親のことを信頼するようになる
・親のしがちな言葉がけと勇気づける言葉がけ
元気のないとき
✖️しっかりしなさい!
○何かあったのかな?元気がないみたいね?
試験で0点をとってきたとき
✖️どうする気?バカな子ね。このままじゃ大変よ。
○がっかりしているのね
試合に負けて帰ってきたとき
✖️練習が足りなかったんじゃない?この次はがんばりなさいね
○残念だったわね
ともだちとケンカし、泣きながら帰ってきたとき
✖️どうしたの?ケンカしたぐらいで泣かないのよ
○くやしかったの?
あまり掃除をしないのに掃除をしてくれたとき
✖️まあ!めずらしいこと!明日も続くといいけど
○とっても気持ちがいいわね!
ピアノの発表会で弾き間違えたことを気にしている
✖️ダメじゃない!大事なところで間違うなんて!はずかしいわね
○むずかしい曲だったけど、素敵な演奏で、聴いていて気持ちよかったわよ
・生活をしていると、子どもの希望を叶えられないこともありますね。
そんなときには、下記のことを心がけましょう。
1、頭ごなしに否定しないこと
2、子どもに共感すること
3、「ダメだ」とストレートに言うのではなく、視点を変えさせる投げかけをすること
親にとって受け入れがたいことであるとき、つい感情的になって拒絶してしまうことがありますが、そういう対応は子どもが傷つく原因になりかねません。
子どもは決して悪いことをしているわけではないので、寄り添う気持ちを忘れずにいたいですね。
・勇気づけを実践するときの9カ条
☑︎子どものよいところに目を向けよう
短所・欠点を見るのではなく、長所・才能に注目しましょう
☑︎子どものプロセスを重視しよう
結果よりも努力・プロセスを重視しましょう
☑︎不完全さを認めよう
親も子も、不完全であることを認める勇気を持ちましょう
☑︎比較を避けよう
他人と比較するのはやめて、子ども自身が目標設定をし、取り組んだことに注目して尊敬しましょう
☑︎親自身が協調できる存在でいよう
親自身が、人には一人ひとりの持ち味があり、お互いにその個性を認め合い、協調し合うことを示しましょう
☑︎信頼関係を築こう
子どもを無条件で受け入れてる態度で接しましょう
・尊敬し合うこと、信頼し合うこと
1、尊敬とは?
尊重…相手を自分より劣ったものとみなし、その上で相手を認めること
尊敬…相手を自分と同じ価値をもつ人間として重んじること
□尊敬
・その子どもが存在しているだけで、尊敬に値するもの
・親から見て、「脳力がない」「性質が悪い」「健康でない」「努力しない」という子どもでも、人間としての価値は、少しも劣っていないということ
2、信用と信頼の違い
信用…信じてよい根拠があるときだけ相手を信じること
信頼…子どもがどんな行動をしても、根拠を求めることなく信じ続けること
□信用
・たとえば「上手にお手伝いできるから」「一生懸命勉強しているから」「言うことを聞くから」といった理由で、子どもをよい子だと信じること
・基本的には信じていないが、確実に「○○した」「○○している」という条件がついたときにはじめて信じるという姿勢
□信頼
・たとえ不適切な行動をしたとしても、その子の人格を否定しない
・「やり方を知らなかっただけで、悪意からではない。適切なやり方知れば、いい行動をしてくれるようになるに違いない」と、その可能性を信じ続けること
・親の課題と子どもの課題ってなんだろう?
家庭や学校で起こった問題を「これはいったい誰の課題か?」を考えて、親の課題と子どもの課題に分けてみると、お互いに感情的にならず、解決の方法がわかってきます。
1、子どもの課題
学業…学校へ遅刻する・勉強しない・宿題しない
交友…ともだちと仲良くできない・友達にいじめられる
生活習慣(家庭内)…自分の部屋を片付けられない・朝起きられない
家庭内での行動…きょうだいゲンカをする・自分の物をなくす
性格…落ち着きがない
2、親の課題
夫婦関係…夫婦ゲンカ・夫婦だけの時間をもちたい・離婚・別居
経済的問題…家計が苦しい・親の転職・パート・仕事が忙しい
親の期待…大学に入ってほしい・子どものともだち関係
交友…親の交友
嫁姑問題…姑と気が合わない
3、共同の課題
・相手が自分の課題について、相談したり依頼してきたとき
・関わることで迷惑をこうむるとき
※ただし、踏み込みすぎないこと!ある一定の境界線(できること、できないこと)は明確にする
子どもの課題と自分の課題を分けて考えるクセをつけよう
原則として、子どもの課題に親が口を出すことはよくないことです。
親の課題に子どもが口を出したり、親の課題を子どもに押し付けたりするのもよくないことです。
たとえば、子どもの交友関係が気に入らないからといって「あんな子と付き合うんじゃありません」などと言うのは、子供の課題に口出しをしているので好ましいことではありません。
さらに夏休みに自宅でゴロゴロしている子どもを見て、イライラしたあなたが「外で遊んで来てちょうだい」と言うのは、イライラした気持ちをおさめたいというあなたの課題を子どもに押しつけていることになり、よくありません。
・共同の課題にするときの3ステップ
1、言葉に出して、相談・依頼する
例:「ねえ、○○のことで、あなたたちに相談があるの」
2、共同の課題にするかどうか話し合う
例:「○○のことで、おかあさんは、△△したいと思っているんだけど、あなたたちも協力してもらえないかなあ?」
3、共同の課題になったら、協力して解決策を探す
例:「としちゃんはこの日はお留守番できる?」
例:「くみちゃんはおにいちゃんと一緒に待っていられる?」
・支配する親から援助する親になろう
さまざまな体験をさせたほうが自立した子に育つ
子どもは、もともと探究心があり、冒険家で、知りたがり屋です。
自分の思いついたことを実際にやってみないで、禁止されると、子ども自身は納得できなかったり、物足りない気持ちでいっぱいになります。
私たち親は、子どもが創造力・探究心・冒険心を満たせるよう、「援助者」として見守ってあげましょう。
そして、勇気を持って子どもにさまざまな体験をさせましょう。
・家族で話し合うときに大切にしたいこと
話し合いで取り上げるテーマ
①家庭内の仕事の分担
②誰かの心配事・不平不満
③ケンカ、仲違いの解消法
④家庭内で起こったよろこばしい出来事
⑤レクリエーションの計画
話し合いをする時間や頻度
・毎週か隔週の同じ曜日・同じ時間(定例にしておく)
・20〜30分(長くても1時間は超えないように)
・全員出席が原則
欠席したメンバーも、話し合いで決まったことは守るというきまりにするのがおすすめです
話し合いの進め方7つのポイント
1、話し合いの進行役としての議長、記録係として書記係を持ち回りにする
2、聴き上手・勇気づけ・メンバーを傷つけない接し方を意識し、話が横道にそれないようにする
3、不平不満や、批判が続いたら、話し合いは問題を解決する場であることを強調し、建設的に進める
4、解決が難しい問題がある時には、たくさんの案を出して納得できるう解決策に導く
5、過半数や3分の2なら決定などとはじめから決めておき、誰しもが1票を投じられるようにし、率直に意見を交換し合う
6、2回目以降は、前回記録したものを読み上げ、解決したこと、してないことを確認し、達成できたことは勇気づける
7、話し合いの最後には、その日に話した内容や決まったこと、各自の分担を明らかにし、次回の予定日を確認する
・感情に振り回されない4つの問いかけ
1、感情を使ってどんな目的を達成しようとしているのか振り返る
感情をコントロールするために不可欠なことは、その感情を使って、自分がどんな要求を通そうとしているかを考えることです。
例:「勉強しなさい」と子どもを叱っているなら、「勉強させること」が感情の目的になる
2、感情を使うと、目的が達成できるのか考える
次にしなければならないことは、「今までこんなふうに感情的になって、うまくいっただろうか?」と振り返ること。
もしイエスなら、「相手はそのとき、気持ちよく要求を受け入れただろうか?私は要求を受け入れてもらってうれしかっただろうか?」と問いかけましょう。
3、深呼吸をする・場面を変える
ついカッとなってしまったときには、深呼吸をしたり、場面を変えたりしながら、「感情的になってしまうこともある。そんなとき、どう対応するか、私は自分で判断することができる」と冷静に語り変えましょう。
4、冷静に相手に伝わる言い方を心がける
感情を使うことがあまりよくないとわかったら、「感情を使うのではなく、冷静に、合理的に、私の要求を伝える方法はないのだろうか?」と問いかけましょう。前述した、相手が受け入れやすい頼み方や伝わる言い方を心がけるのが効果的です。
・親子が発展的に話し合うための3つのポイント
1、より適切なやり方を一緒に考える
・親が先回りして答えを与えるのはNG
✖️こうすればもっとうまくいくのに
○では、どうしたらいいと思うかな?
2、子どもが自分の力で結末を予測するように手助けする
・親が結末を予測して伝えるのではなく、子どもが自分で考えるようにうながす
✖️そんなことをしていると大変なことになるわよ
○そうすると、結局どんなことが起こると思う?
3、最終的に何を選ぶかは、子どもに決断させる
・いくつかのやり方を発見したら、最終的にどれを選ぶかは子どもに決めさせる
・子どもが自分の力で選びとるように勇気づけることが大切
✖️だからこうしなさい
○そのうちのどれにするかな?
・望ましい親子関係になる15カ条
1、親と子がお互いに尊敬し合っていること
2、子どもに対して礼儀正しく振る舞い、子どもを対等の友人として扱っていること
3、よい点を強調し、子どもの失敗をできるだけとがめない。「いいところを探し出す」姿勢を持つこと
4、子どもを「あるがまま」に受け入れ、親が「こうあるべき」と思っている姿勢を押し付けないこと
5、きょうだいやよその子と比較しないこと
6、子どもにそれぞれ責任をもたせ、責任を果たす訓練をさせること
7、叱らない。そのかわりに「自然の結末」「論理的結末」の技法を使うこと
8、よくない行動をする子どもは、自信と勇気を失った子どもであるととらえ、勇気づけること
9、親も子も、自分が不完全であることを受け入れていること
10、ユーモアの感覚を身につけていること
11、合理的なルールをつくり、親も子も、そのルールに基づいた行動を心がけていること
12、いつでも自分の感情に正直で、素直であるよう心がけていること
13、「あたたかさ」「やさしさ」「愛情」を言葉と行動で示していること
14、相手の立場に立って、ものを見ようとすること
15、家庭を民主的に築いていること
アドラー心理学は、いかなるときでも、①子どもを肯定し、②気持ちを汲み取り、③どうしたらいいか話し合い、④子どもが理解したら感謝を伝え、⑤優しく見守ります。
以上がアドラー流子育てです。アグネスさんに通ずる育児法だなと私は感じました。
また尊重や尊敬の違いも私はよくわかっていなかったので勉強になりました。
自分を急に変えることは難しいけれど、これから感情のコントロールを中心に、意識して変わっていきたいと思います。
再見👋